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文字の再発見


関西のぼかん  「要約」             小倉 光

若い頃人との会話が苦手で、まるで口を開くのが惜しいように言葉数が少なかった

時期があります。

なんで? それで? それから?と次々質問されるのがまた面倒で、それでも人は

自分とは違うのだからちゃんと分かるように話さないといけないんだと、段々と1

から10まで事細かに説明するように話すようになりました。そうすると、こんど

は回りくどいとか話が見えないとか結論はどうなのと言われます。それからは益々

会話が苦手になっていきます。

『のぼかん』に出会い、一人ひとりはみな違う認識から入ると、自分の思い込みは

関係なくその人と向き合うことで理解しあえることがよくわかりました。

今ではそんな私が『のぼかん』で、その人の世界観や悩みや人との関係性のお話を

させていただいています。きちんと説明するところは理解していただくためにきち

んとお話して、クドクド回りくどくなく要点を的確にお伝えすることに努めていま

す。

今月は「要約」を分析し、要点をきちんとまとめて話すために考えてみたいと思い

ます。


【要約】

のぼかんの六つの形分けでは攻撃の形で、やりたい願望が先にあり、やってみてか

ら後学び価値観とする、と大まかに観ます。


次に字の理論で観ていきます。

「一」で、まずは上からの圧力・情報をあるがまま堂々と受け止め、その後そのも

のの検証をし、必要なものは取り入れ不必要なものは跳ね返しまた両側から排除し

ます。

「一」の内容をもとにしながら空間を置き下部左側に「丨」を書き、「一」でその

意図を取りながら続く「丨」で明確な意思とし、「冂」の空間の内で取り入れたも

のを育みます。

次に上部「一」下部の左寄りから「丨」を書き、間をあけて右寄りから「丨」を書

きます。
この下を「一」で閉じることにより小さい「口」とその下に「罒」が構成

されます。

これにより上の「一」で得たすべての情報をすぐ下の「口」に取り入れ、まずは大

らかで大胆な検証をします。続いて「罒」に移し、左・中・右と速やかに識別され

る世界を設けます。

四方を囲まれた左右に三つの部屋で、周りに侵されることなく、それぞれの世界を

育みながら、その検証の能力を高めていきます。

ここを前提とし続く「ノ」で「西」の質を活かした新たな意思を持ち、途中で方向

を変えてそこに保守の質の展開を造り、それに向き合う様に革新の質の「ノ」を交

差し、「一」で閉じ、ここに出来る一つの空間で「西」の世界や新たなる情報を取

り込んだ独自の世界を造り内向しては育みます。

この部「女」はアンテナ的要素で感性の部であり、常に周りの情報には敏感に反応

し、あれこれ考えながら先の事を想定しては備え計画を立てていく部と考えます。

「要」は、上からの圧力・情報を堂々と受け止め、選別し、取り入れたものは大ら

かで大胆な検証をし、続けて左右の三つの部屋で瞬時に識別するとし、周りに侵さ

れることなくそれぞれの世界を几帳面に検証しながら保持します。

その考えを基に、なおかつ多方向よりの情報を余すことなく取り入れチェック・検

証しては育み、やがて大胆かつ慎重な行動の意思とします。

「要」で意思としたことを「約」で展開していきます。


保守の部の「ノ」で右上から「要」の情報を取り入れ「丶」でそのすべてを受け止

め、さらに同じく右上から長い「ノ」で情報を取り入れ、続けて「一」を書いて保

守の質の空間を作り「丶」で閉じてここまでの情報をこの空間で育み検証し精査し

ます。

これは右上方向に間口が二つ順々にあり、まずは上の空間で識別した結果を受けな

がら更に下でも情報を取り識別を重ねるとします。またこの間口でも先の情報を常

に観察し取り入れ、より細やかな情報を継続して取り入れては検証する部とも考え

ます。

その下のバランスのとれる位置に縦線「亅」を書き明快な意思を持ち、これを中心

として左右に「ハ」を書くことにより下方向に間口が二つできます。この「ハ」の

範囲内で、その時々の状況に合わせながら情報を左右に分け、明快な判断力をもち

下方向にわかりやすく展開していきます。

「糸」での考えを基に革新の部で展開していきます。

まず革新の質を持つ「ノ」で、「糸」での考えを基に先の情報をチェックします。

続いて「一」「亅」と連続して書き「勹」とし、「ノ」の要点を理解しつつ革新の

質としての強さ・明快さを確実にしていき、じっくり育み検証していきます。

「勹」の内に「丶」を置き、この空間内にある情報を瞬時にまとめ、同時にここま

での力が明確な意思として集約されていることをあらわしています。


「要約」とは何事も逃げず、まずは真正面より受け止めて周りの影響を受けること

なく検証や判断を繰り返し、周りの情報を多方向から取り入れチェックしては慎重

に考え、時間をかけ細やかに考えとしたことは勝気に明快に展開するとまとめられ

ますね。

こうしてその現実に立って受ける圧力や情報ときっちり向き合い検証し、精査した

ことの必要なことのみをまとめるということは、初めの立ち位置にあっての立ち方

から問われることであるのがよくわかります。


しっかりそこで向き合う姿勢ができていてこその情報の取入れ、検証、判断と続く

わけですから、好き、嫌い、得意、苦手の感情に揺れている間はその検証や判断も

おぼつかないゆえに、いつまでもその真意を理解できないために、そんな感情や勝

手なまとめ方に終始していたのがよくわかりました。

学ぶなら学ぶ、向き合うなら向き合うとその現実の立ち位置というものを今更なが

らしっかり考えてこそ理解し、判断し、そして要約するに至るとわかりました。

今月もありがとうございました。


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東海のぼかん  「欲」              近藤 慶子

私の住んでいる地域には、自動車メーカーの本社をはじめ関連会社の工場が多数あ

り、朝夕の通勤ラッシュ時は渋滞が当たり前となっています。

この時間に出かける時は、プラス30分から60分前に家を出る様に心がけています。

今も朝夕の渋滞は変わりませんが、このコロナ禍でステイホームとなってからは、

帰宅ラッシュ後に通りを走る車が減り自宅前の道は閑散とし、これに慣れるまでは

なんだかさみしい気持ちになりました。

コロナ禍により外出を控える流れからか、私たちを取り巻く環境はガラリと変わっ

ていますね。

これまでの当り前がそうでなくなる機会を今体験し、これによりまだ落ち着かない

社会情勢の中で、「○○になりたい」「○○が欲しい」「○○へ行きたい」等々、

こう思う人の持つ『欲』も今は自粛中になっているようにも感じます。

若い頃は『欲』という言葉にあまりよいイメージはなく、むしろ苦手なフレーズで

したが、今は、意欲、欲望、欲求などの『欲』は生きていく上で必要なものと考え

たり、話し伝えたりします。

巡る様々な想いを胸に、今月は『欲』の文字を分析します。


『欲』

のぼかん六つの形分けでは受け入れの形となります。常にテーマや相手を求める姿

勢と同時に何度も受け入れては流すことを繰り返しながら検証しては吟味する力を

培っていくと観ていきます。



次に字の理論では、一画目革新の質を有する「ノ」で先やまわりの情報の中より、

必要と思うものを素早く取り絞り込みまとめ、その後新たなる情報を観察しながら

その反対側に保守の質を有する「ヽ」を書き、ここで瞬時に左右のバランスを取り

締めまとめ、間口のある「ハ」を構築します。内に取り入れた情報はこの末広がり

のガードの下で徐々に拡大され、常に間口からは新しい情報は入り、この情報を取

り入れながらも思いを育みます。

その中より革新の質「ノ」で更に必要と思うものを要約し勝気に選択し、その意思

の上部先端から保守の質「乀」で素早くバランスを取りながら「人」を構築させ、

ここで先に向かう方向性を明快に持ちます。

完全に上からの情報を遮断する「人」の内にここまでの情報を集約し、この独自な

世界で考えを育み、その内容より「|」でここまでの流れの中より方針を示し、こ

の事について「一」「Ⅰ」と直角的に三方向を囲み、この内に出来る一つの空間に

選択し得る全ての情報を放り込み、それを下部の「一」で閉め、揺るぎない考えを

持つとします。

続けて新たなる情報を観察しながら、革新の部に革新の質を有する「ノ」で、更な

る情報を取りながらも保守の部「谷」の基本姿勢を確認してはその要点をまとめ、

次に「ノ」の真ん中あたりから書く「フ」で、「ノ」の情報の現実的判断性を持ち

右端「ノ」で取り入れ判断する範囲を瞬時に決め、同時に「谷」を客観視し、この

先の展開に集中していきます。

ここで出来る冠の中に革新の質を有する「ノ」を書き必要なものを選択し、その反

対側に「乀」を書き保守の質の展開とし、ここまで集中してきたことを大まかな左

右の方向性をもって自分の考えをまわりにわかりやすく示していくといえます。


大まかに『欲』の文字をまとめますと、まわりの情報を観察する中より取り入れテ

ーマとした事について、慎重でありながらも素早く公平にバランスを取りながら圧

力に構える世界をつくり、その内で育んだ内容の中より精査した独自の世界観をそ

の意思とし主張とします。

つまり、「こうなりたい」「こうしたい」「これが欲しい」というものがあったり

持ったりすると、そこにたどり着くまでを想定し準備を重ねていきながら、その事

の現実においての価値や位置付けを考え有し続けている状態とまとめられ、その意

思は自然とまわりにも伝わるものだと理解できました。

他面『欲』とは、この世にある全て、あるいは多くの事象に対して、自らがどう考

え判断し、その結論を隠すことなく抱き続けることと解釈できますね。


今、日本のみならず世界全体の経済の動きや先が見えない、読めない状態と考えら

れます。この先が読めない中では『欲』を持つという事は、現実の生活において二

の次三の次となってしまうのかもしれません。

しかし、『欲』があるという事は自分自身が自分らしさを確認することがあり、人

生において一歩踏み出す動機となるものだと分析を通して再確認もできました。

私は私の『欲』を大事に持ち続け、この意思を内で大事に育んでいこうと思います

今月もありがとうございました


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春日井東教室   「接客」             植村 直美

先日、娘がアルバイトをしているお店に初めてランチに行きました。娘は私が行く

ことを凄く嫌がっていましたが、私自身は、娘が真面目に頑張って働いている姿を

見ることができてとても安心しました。

ふと自分の学生時代のアルバイトや、就職してからの大手スーパーの衣料品販売の

頃を思い出しました。同じ接客業でも、娘のようにオーダーを取って食事を提供す

る接客と、私の仕事であった衣料品販売の接客はふらりと入ってこられたお客様が

下見なのか買う気があって来たのか等、どのタイミングでどんなお声かけをしたら

良いのかとても難しく、悩んだものでした。

同じ接客でも全然違うなぁ~と思ったので、文字の分析を通してその当時の接客の

難しさの世界は何だったのかを考えてみたいと思います。


『接客』

六つの形分けでは「受け身の形」ですので、主張を決める為の情報を受け入れてか

ら自分の考えをまとめ、それから行動や意思表示に移していく形となります。

次に字の理論で観ていきたいと思います。

「接」…保守の部の最初の「一」で上からの情報なり圧力を堂々と受け止めます。

続いて、「一」の真ん中あたりに縦線「亅」をクロスすることでアンテナ的要素を

持つ感性の字となり、上下左右に仕分けする発想法も出てきます。

「亅」は最後が左斜め上方向に跳ねていますので、勝気な意思を持つと観ていきま

す。
この「亅」にクロスするように左下から右斜め上方向に線を書くことで、保守

的な発想法の基、向上心を待つと観る事ができますね。

「扌」で考えた事を、革新の部の最初の短い縦線でさらに情報を取りながらも、続

けてその下に「一」と書き「亠」とし、この「亠」全体では上からの情報なり圧力

を堂々と受け止めていきます。

次に横線を三等分する辺りに縦線を書き、最後に長い横線を書くことで真ん中は

「口」に似た一つの空間ができますので、この中に情報を取り込むとします。

「立」の下の横線が上の横線よりも長い為、上の横線で流したものももう一度下の

横線で受け止める事もできますので、一度駄目でももう一度あるとのタフで粘り強

さもあり、全体的には上方向となりますので前向きな発想法にまとめていきます。

続いて、「立」の下に保守の質の方向性「く」を先ず書き、「立」の情報を取りな

がらも保守的な発想法を持つとします。

次に革新の質の方向性「ノ」をクロスさせることで勝気な意思を持ち「く」「ノ」

の間には上に間口がある一つの空間ができるので、ここに情報などを受け入れるこ

とができます。

最後に横線「一」を通すことでここまでを閉め、それぞれが交わる事で連動しては

信念を持つのと同時に、周りを囲まれた一つの大きな空間ができます。。

「女」は多方向にアンテナが出ているようにも見えますので、「立」の意図を周囲

からしっかり情報収集しながら同時にアピールする姿勢もありながら、真ん中に一

つの空間があるということは、しっかり情報を取り入れながらも、まとめ方は案外

大らかで大胆とも言えますし、全てを出し切らずに内に大事に育んでは守っている

世界を有していると観る事ができますね。

「接」とは、情報を受け入れ検証しながらも先ずはバランスを大切にしながら、明

快でプライドを持った考えを基本に持つとし、その対応はしっかり状況を受け止め

て粘り強く前向きに対応をしながら、多方向から情報を収集しては把握し、自分の

価値観の中にしっかりとまとめていると言えますね。


「客」…「接」の考えを基にしながら、最初の短い縦線でさらに情報を取り「宀」

とし、全体でしっかり上からの情報なり圧力を受け止めていきます。そして必要な

ものだけを内に取り入れていきます。

続いて革新の質の方向性「ク」を書き、自分の価値観の中で勝気な意思とした後、

保守の質の方向性「乀」をクロスさせる事で保守的な考えを持つと同時にバランス

を取ります。

全体的に周りとのバランスを大切にしながらも、真ん中に一つの空間ができますの

で大らかにまとめた後、更にその下に直角的な「口」を書き、ここで最終的には自

分自身が納得したことを、堂々と蓄えつつ、その必要に応じて主張し行動していく

と観る事ができますね。


よって「接客」とは、情報を受け入れながらも自らの冷静で強い向上心を持った意

志を基本に持ちながら、大らかに粘り強く対応し、内ではしっかりと情報を取り、

バランスを考えながら自分のペースで柔軟に大らかな対応をすることだと言えます

ね。

つまり、始めに冷静に情報を取りながらしっかり状況を確認し判断したら、後はお

客様のペースに合わせ過ぎることなく、自分のペースで対応しきることが大切であ

るとまとめられました。

具体的に接客する上で必要な事は、始めはお客様の意向を取り入れながらも、最終

的には諸々の状況や情報のバランスを大切にしながら自分自身が納得いく形できち

んと対応することだと思いました。

お客様の思い通りに全てを進めていくことだけが接客ではなく、しっかりお客様の

要望などを理解し状況を見極めた上で、最後は提供する側である自分の最大限の知

識と誠意、誠実さで対応しきることが大切だと思いました。


私が衣料品の接客をしていた時は正社員だった為、店の売り上げなども考えないと

いけない立場で、のぼかんでいう個性を理解してその人に合った対応というよりは

店の利益などを考えた上での接客を強く求められていたので、自分の思いとは違う

ところもあり難しかったんだと思いました。

今こうしてそんな時代の事を思い出してみますと、様々な経験や学びの中で、多く

の事を想い出しては考え納得することができるようになりました。

改めてその時の立ち位置なども考慮しながら文字に向き合ってみると、またそこに

奥深い真実と思える世界に触れる事ができ、一段とその納得に安堵するものがあり

ます。

娘も人生初のアルバイトを通し、そして生きるという事の刺激や気づきを得て、納

得の人生のスタートとしてもらいたいと思います。

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あま中央教室   「差」              今井 ひとみ

何にでも「差」が生じることは当然かと思いますが、その差は何か?なぜ生じたの

か?と考えることはあります。格差社会とか人種差別などの差は無いほうが良いと

思いますが、差があることで良さを引き出すこともありますよね。

同じ商品でもディスプレイの仕方を少し変える(魅せ方に差をつける)だけで売り

上げが伸びることもあります。奇抜な魅せ方で差を付ければ一部の人の関心を引く

ことはできますが、いつもとは何かが違うけどイイ感じのほうが一般受けするよう

な気がするのは私だけでしょうか。

「差」とは、某辞書には以下のように書かれていました。

物事と物事の間の性質・状態・程度などの違い。へだたり。

ある数や式から他の数や式を引いて得られた結果の数や式。


のぼかんの六つの形分けは、直情の形。

外にも内にも何時でも何処でも状況に関係なく自分のスタイルを通す。

終始一貫した姿勢があります。


字の理論で観ていきますと「差」は、まず上部にある「ソ」にアンテナ的要素があ

り、取り入れた情報を集約します。この集約したことを含めて上からの圧力や情報

等を上部の「一」が堂々と受け止め、取り入れるか流すかの判断をします。

次に「|」を書いて左右対称に仕分けて白黒はっきりさせてから「二」を書きます

ので、二段階に時間をかけてバランス良く検証を重ねますが、最後の「一」が一番

長いので、これまでに流したことも最後に再度確認するという慎重さや粘り強さが

あると観ることができます。

そして、この考えを基に「ノ」「エ」と展開します。

まず「ノ」は、上にある「王」の下線部「一」の下に中央よりやや左側から勢いよ

く書きますので、自分が必要とするもののみ取り入れて勝気に出し切りますが、緩

やかな曲線なので柔軟な姿勢で明快に表現すると観ることもできます。

この「ノ」を書くことで右下側に保守の質を持つ空間ができ、その範囲内で守られ

るようにして「エ」を書きます。「エ」は、これまでに取り入れたもの全てを上部

の「一」で再度受け止めて、取り入れるか流すか確認をして、取り入れたものは

「|」で左右バランスよく瞬時に仕分けて見直しますが、先の「一」で流したり取

りこぼしたりしたことも含めて下部の「一」で再度受け止めて最終確認を行い、揺

るぎなく安定したものになるとします。


「差」をまとめますと、先ずは様々な情報や圧力を受け止めることから始まり、取

り入れた情報等を白黒はっきり分けて慎重に時間をかけてチェックし、自分の意識

や好みに合うものを勝気に出し切りますが、これまでのことを再度受け止めて左右

バランスよく白黒はっきり明快にして最終確認した結果は揺がないということ。

「差」は、考え方となる部分「ソ」「王」が中心線に対して左右対称で、時間の経

過にも構わずバランスを取っているのに、展開や行動となる部分になると「ノ」が

中心線から少し外れて左方向のみに流れ、それに続く「エ」は左右対称でも置かれ

る位置が若干右寄りです。始めは皆平等という考えでも、人それぞれの好みや強い

思い等が働いて変化を求めて対応し、最終的には基本を大事にしてバランスを保ち

ながら、少しだけ皆と違う位置取りで堂々と構えることで差が出るということでし

ょうか。


差を大きくしすぎると違和感が強すぎて非難されることもありますので、皆とは何

かが少し違うという絶妙な差をつけるのが成功への鍵でしょうか・・・。

人の話し方でも、同じ内容なのに心地よく頭に入る話し方と不快であまり頭に入ら

ない話し方の差は、言い回しや語尾の使い方など何かが少し違うだけの場合もあり

ますよね。

私自身も、一歩差をつけられるような人に成長できたら良いなと思います。

ありがとうございました。

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名古屋昭和中央教室  「法則」            長谷川 育代

いつの日もどんな時も夏が終われば、いつの間にか濃い緑色の葉の景色は黄色や茶

色の秋の木々へと変わり、いつしか葉も落ち空気も冷たく木枯らし吹く季節がやっ

てきます。こうしてこの世界に自然の法則があるように私が活動しています「のぼ

かん」にも形の法則があります。お名前の文字を六つの形に分け、その形の可能性

を知り、親子、夫婦、対人関係など複数の形の関係性が生じますとここに形の法則

が成り立ちます。

この形の法則は対人関係のメカニズムや事実が見事に図に表され、その規則性に沿

ったこの考え方はまさに完成された理論だと私は考えます。

今月は形の法則などに用います「法則」の文字を「のぼかん」で読んでみたいと思

います。


「法則」は六つの形分けでは受け入れの形となり、常にテーマや相手を求める姿勢

と同時に受け入れては流すことを繰り返すことで吟味する力となると観ます。


字の理論では保守の部にある「ヽ」で素早く情報をキャッチし、一拍置いて次の

「丶」で二回チェックし確実なものにしようとします。その下の「レ」で方向性を

変え、そのキャッチした情報をどう活かすかを瞬時に考え次に展開していきます。

この「氵」の考えをもとに革新の部の「一」で新たな情報や圧力を堂々と受け止め

取り入れるか跳ね返すか判別します。

「一」の中央に「Ⅰ」をクロスさせ、左右の世界を作り平等に分けます。そしてこ

のアンテナ的要素で周りの情報をしっかりとチェックします。

次に長い「一」を引いて取りこぼしのないようにしっかりと確認し、粘り強く検討

します。

そのことを基に下に「レ」を書いて絞り鋭い角度で跳ね上げ、受け止めたことを向

上心を持ってプライド高く考えます。

「レ」の先に「丶」を書いて、締め今までのことをまとめます。

「法」で考えたことを「則」に展開します。


保守の部「貝」の三辺で囲まれた「冂」を書きにこれまでの情報を取り入れこの直

角的な範囲の中で「一」を二回引いて生真面目に一つ一つ上中下と掘り下げていき

「一」で閉め、外から内を守る世界を作ります。「目」で確信としたことを下に左

右に軽やかにはらう「ハ」を付けることで強い意志に対して、大らかさや緩やかさ

を持って主張すると観ます。

「貝」のことをさらに革新の部へと展開し、受け入れたことを短い「Ⅰ」で意思を

明確にし、続いて「亅」を添わせ内側に跳ねるように書くことで勝気に決意してい

くとします。


以上のことから「法則」とは瞬時に必要な情報をキャッチしたらそれをどう活かす

かを常に確認し粘り強さを持って取り組み、向上心を失わず、じっくり自分の中で

検証し絶対的なものとしたことを、それでも決めつけることなく、情報を取り続け

る姿勢を持ち自分自身に向き合いながら意志をかためていく様を表しているのかも

しれませんね。

ですから、テーマとするものが物でしたら機械的で不動的な結果となり、人をはじ

め感情のある生き物がテーマとなれば、その大まかな関係性が如実に表れ、自然界

がテーマとなれば、どんなことがあってもゆっくりながらも確実な季節の移ろいが

ありますね。

辞書的には「法則」は守らなくてはならない決まり事。

事物の間に成立する必然的関係性を表したもの、とあります。

守らなくてはいけない決まり事を導き出すには、常に検証し続ける姿勢を持ち続け

粘り強さや内観する力、それでもなお情報を新たに取り続けていくことも大切なの

だと文字を通して知りました。


「のぼかん」でまず六つの形から大まかなその人の発想法を知り、形の法則でその

人を取りまく環境の意味を知り、そこに字の理論を足してその人となりを観ていく

この組み立てに納得ができました。

常に文字を検証し続けるそこには、形や文字には理論を伴う規則性があり、その規

則に沿うことである結果を導き出せるということが理解できました。

そして浅はかな考えでは自然には逆らえないのがよくわかりました。

今月もありがとうございました。

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半田東教室    「朗らか」             岩浪 房子

空気が冷たくなり、冬の訪れを間近に感じる様になりました。

9月のお彼岸の時期、久しぶりに故郷岡山に帰省し、母と祖父母の墓前に手を合わせ

ることができました。田舎では、まだまだ新型コロナウイルス感染拡大予防の対策

が厳重で、老人施設にいる父には会えずじまいでしたが、電話越しに元気そうにし

ている声を聞き、またの再会を約束して故郷を後にしました。

食料品店を営んでいた家業は、時代の流れで廃業となり、シャッターが閉まった跡

地を見ながら、幼少期を懐かしく思い返していました。

生まれた時から、近所の方々にお世話になり、育てていただき、家業の手伝いで店

に立てば、いろんなお客さんと接する機会もあったので、父母の振る舞いを真似な

がら、心地よいコミュニケーションの術を自然と学んできた様な気がします。

また、様々なタイプのお客様を見ながら、子ども心に憧れるような所作の方にお会

いすれば、どうやったらあんな風に振る舞えるのかと考えてみたりしたものです。

幼少期から変わらず今でも憧れる人は、いつお会いしても朗らかな人。

今月は、「朗らか」を分析して、どんな心持ちでいればそうなれるのかを理解して

いきたいと思います。



「朗」

のぼかんの六つの形分けでは受け入れの形となり、大まかな発想法として、常にテ

ーマや相手を求める姿勢と同時に、何度でも受け入れることを繰り返す中で吟味す

る力を養っていく質があると観ます。


次に字の理論で観ていきます。



「朗」の文字は、中心線で左右に分かれる字で、のぼかんでは、向かって左側を保

守の部、右側を革新の部といい、保守の部は基本や価値観を表し、革新の部は、保

守よりの展開、応用・行動の世界を表します。保守の部の文字は、「」で上から

の圧力や情報をチェックし、その下に「一」を書いて一旦全てを受け止めます。

「一」の右端から垂直に「|」を書き、直角的空間を作り、その空間を上下に二分

する様に「一」の横線を書き、平行な位置に「一」を書いて、三辺で囲まれた空間

に上下に仕分けされた二つの空間ができました。一旦受け止めた情報や圧力を、三

囲いの空間の内側で、時間の経過と共にじっくり整理をし、その変化の価値観を大

事に育みます。

次にその三囲いの空間を閉じる様に、「レ」の様な縦線を垂直に下ろし、「ヽ」で

閉じ、保守の質で、明快で揺るがない内面を基本的な価値観として構築してきたと

観ます。この価値観をベースに、革新の部へ展開していきます。

「ノ」の曲線の革新の質で、柔らかな印象の中に勝気な姿勢が窺え、これまで構築

してきた価値観に揺るぎないものがあるからこその自信も窺えます。「ノ」の上部

から向かって右に「一」を書き、そのまま垂直に「亅」を書き、我慢形の下方向に

間口のある空間ができました。周囲からの圧力に耐え、努力する力が強いと言えま

すが、反面アピール力が弱いとも言えます。

我慢形の下方向の空間内に、平行な「一」を上下に二本書き、時間の経過と共にろ

過する様に上・中・下などの世界を経て、下に思いを伝える姿勢があると観ます。

よって「月」は、周囲からの圧力にタフで、じっくりゆっくり内面を整理精査して

行動に移すと観ます。



「朗」という字は、何度でも受け入れては流す繰り返しの中で、間口に入ってきた

者や事柄と向き合い、自分の中で培ってきた価値観と照らし合わせながら十分検討

して、その時精査された方法を選択しながら、緩やかに表出していく字だというこ

とが分かりました。また、内に秘めた明快な価値観や、努力している行動は、間口

から入ってきたものには分かりづらさもあるけれども、いつでも変わりない対応に

心地よさを感じるのではないかと感じました。



明るい人はその場に華やかさを与えてくれる印象がありますが、朗らかな人はその

場を柔らかい雰囲気で和ませてくれる印象があります。様々な背景を持つ人との出

会いの中で、自分自身の経験や価値観から慮り、その時にでき得ることを行動で示

した時に、「朗らか」という行動となっていくのではないかと考えます。


何気ない日常の中で、たとえ不意なことが起きた時でも、どんな人とでも、慌てた

り、落ち込んだり、責めたりすることなく、今まで培ってきたことに揺るがない自

信を持ちつつ、出会う方々の人生背景に想いを巡らせながら、知ろうとする努力を

積み重ねて、その出会いの時を大切に過ごしていきたいと思いました。

朗らかな人、人生は、やはり私の目指すところです。


今月もありがとうございました。


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名古屋北教室    「目次」             近藤 貴子

最近はネットで本を注文することが多いのですが、久しぶりに本屋に足を運ぶ機会

があり、そこで本を手に取って中身を見るとワクワクし出して、時間が過ぎるのを

忘れてしまいます。

気になる本を手にして、まず「目次」で何が書いてあるのかをザーッと見ます。

いつも「目次」の文字を見ると思い出す友人がいるのですが、その方の名字が「目

次」と書いて「めつぎさん」とおっしゃいます。初めてお会いした時に名刺を頂い

て、記しているお名前を見て「もくじさんですか?」と伺い「めつぎです。」とい

う談笑があったのを思い出します。

その当時は「のぼかん」の勉強をしていませんでしたので、ただ珍しい名字としか

思わなかったのですが、今は「目次」にどんな意味があるのか気になります。

今月は、本の「目次」の意図することや意味を『目次』の文字を通して考えていき

ます。


『目次』

のぼかん六つの形わけでは攻撃の形となります。

やりたい願望が先にあるので、やってみてから学ぶという姿勢を持ち、やってみな

ければわからないとの発想になります。


「目」

一画目の「|」で、テーマを決め、自分の表現したい強い意思をはっきりしていき

ます。続けて、「─」で上からの圧力を全面で受け止めて、その情報を全て並べて

置き、右側の「|」で枠を決めて「冂」となり三方を囲み、その中に今までの情報

を全部取り入れて、これから検証し吟味する準備に入ります。

「冂」の中に「─」を二本引くことで、中にある情報について時間を掛けて上中下

と分析し、より深く自分の中に落とし込んでいき、一番下の「─」で閉じることで

自分の考えたことや分析したことは外に出さず、堂々とまとめていきます。

「目」での考えを「次」で行動に移していきます。


保守の質の「丶」で「目」からの情報を素早く受け取り要約し、その後横からの情

報をも受け入れ下の保守の質の「レ」でそれまでを一度ため込んでから勢いよく革

新の部へ展開していきます。そこには、自分はこうしていきたい、こうやりたいと

いう思いとその勢いがあります。

その思いや新たなる情報を革新の質の「ノ」で取り入れ、必要のないものは流して

いく事を繰り返しながら「冫」と向き合い集中していきます。

さらに続く「フ」で取り入れる範囲やどのように伝えていくかを自分で決めていき

ます。「ノ」と「フ」で構成された、この中に本当に伝え表したい本音の部分をた

め込み、その下の革新の「ノ」で集約したことを勝気にまとめ、「冫」の部分をも

う一度再確認してから、保守の質の自分の基本的な考えを大事にしていく展開の中

に「乀」を書き大まかに左右と下にこれまでの内容を仕分けしていきます。

この「人」の着地面は柔らかなので、そのアピールの仕方は誰にでも理解できるよ

うにとの意思を持ちますが、「人」の下の部分に本音や本当に伝えたい事や行動を

まだ隠しているように思えます。ですからここは、その次のテーマに繋がっていく

と解釈する事もできます。


大まかに「目次」は、テーマとすることの分析や検証を内で繰り返し掘り下げてい

く事によって、本当に自分が伝えたい部分を、さらに集約してどうアピールしてい

くかを基本の考えに沿いながら表していきます。そしてそれは次に繋がっていこう

という姿勢をも表しています。

今回分析した本の「目次」とは、作者が自分で決めたテーマについて、伝えたい事

をまず決めて、その一つ一つの内容を深く分析を繰り返していきます。

自分の思いを文章として書く事で自分自身をも表現していきますが、そこには分析

したことをさらに、どう組み立てていくかを考えて誰が読んでも見やすく、わかり

やすい、魅力ある本を完成していきたいという思いがあるといえます。

「この事を理解して欲しい」という作者の意志がはっきりしているゆえに、その本

の目次が大切な一部分を担っていると考えられますね。


夜の時間が長く感じる季節になりました。たまには本屋で目次を見て、面白そうな

本を買って読書をするのもいいかもしれませんね。季節の移ろいを感じながら自分

の心が豊かになる時間を過ごしたいと思います。

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千葉船橋中央教室    「気配り」             髙科 收

いきなりですが、最近のイヤホンの性能の良さがまことに素晴らしい。

以前はよく電車の中でカシャカシャと音が漏れ、トラブルの元にもなっていた。

しかし最近はまったくそんな音はしないし、年齢問わず皆さんイヤホンをしながら

自分の世界に浸っている。

疲れているのか、一人キリを味わいたいのか、自分を高めているのかそれは解らな

い。

しかし他面、周りに自分の存在を覚らせないよう自分自身で自らの気配(けはい)

さえも殺している様にしか思えない。

それに私は両手をふさいで街を歩けない。しかし皆は平気だ。

自分が年をとったのか、人の気配(けはい)を感じない世界は考えられない。

一人でいる時間も浸りきる事も大切だと思う。

しかし周りを見ていると本当にそれでいいのかなど疑念も沸きます。

今回はこの「気配(けはい)」「気配り」の「気配り」をテーマにし、のぼかん的

観方ではどうなるか分析してみます。


「気配」

のぼかん六つの形では攻撃の形となります。

やりたい願望が先にあるのでやってみなければわからない、やってみてから学ぶと

いう姿勢となります。


字の理論で観ますと、革新の質の「ノ」で必要とする情報を選び、その真ん中あた

りから引く「一」でその意図やその新なる周囲の情報を粘り強く受け止め検証し、

横からの情報をも受け入れながら続く短い「一」で情報を絞りながらチェックして

いきます。

さらに横からの情報も受け入れながら「乙」の「一」でこれまでの情報をあるがま

ま受け止めチェックし、右側から下す「し」のこの保守の質の曲線のしなやかさは

反応のよさ、計算力、ひらめき向上心の姿勢を持つ展開となります。その内側は革

新の質の空間となり、勝気な取り組みをしていきます。

その内にこれまでの内容を「ノ」で要約しまとめ、そこに「ヽ」をクロスし強い意

思とし考えをまとめていきます。

「気」の考えを「配」に展開します。


保守の部の「一」で「気」の考えをあるがままに堂々と受け止め、ここで検証した

ものは明快さがあるとし、下部の三方向が囲まれた「冂」内に必要な情報をまずは

取り入れます。この囲い内の情報はまわりには見せない世界であり、先程の「一」

の情報を続く革新の質の「ノ」をクロスさせる事により「冂」内に伝達していきま

す。その反対側にも保守の質「L」をクロスさせ、「冂」内を左右に向けた柔軟さ

と発想力の豊かさでまとめていき、その下部に「一」を引き四方向を囲み、独自の

考えとしていきます。更に「一」でここまでを閉じて、時間をかけながら、ここに

出来る一つの空間で大胆にまとめいき、革新の部の「己」に伝えていきます。

上部の革新の質の「コ」は、直角的で生真面目に全てを受け止めては保守の部を確

認し、内向し、それらを保守の質の曲線「L」で粘り強くまわりにわかりやすく、

そして「気」の考えに合わせ向上心を持ってまとめあげていくとします。


大まかに「気配」の文字をまとめますと、周りの情報の中より必要と思う事を選択

し、その意図する事の情報を受け止めながら粘り強く検証を繰り返し、周囲にアピ

ールする中で自身の明快な方向性を持ちます。その事について内で考えをまとめ更

に内向し続けながら、まわりにわかりやすくアピールします。

ですから、自分が取り組む内容について、常にまわりの状況を意識しながらその意

思を展開していくと言う事ですね。


辞書的には、手を打ち失敗はない様、あれこれ気をつける事とありました。

のぼかん的観方を前面に出して考えれば、もっと細やかに先を読み理解しながら相

手と接したり、常に自分の今と周りの世界の思いを考える、日本人のおもてなしの

「心」に沿えるものと考えます。

また日本人は個々が弱くてもチーム団体になると強く、力以上の成績を出します。

これは常に周りを見て相手を気遣う姿勢がその結果を出すと考えます。

今や世の中の仕事は二つに分かれ、熟練、経験、知識が必要な仕事とマニュアル化

システム化され誰でも数日で覚えることができる仕事になると言う人もいます。

常日頃から、あるいはその人の人生を通して、仕事や周りの人間関係や社会に在っ

ての自分の立ち位置に責任を持ち生きる時、先を読む事、相手を想う事につながる

「気配(けはい)」「気配り」とは、日本人の国民性に一番合う言葉ではないかと

「のぼかん」を通し発見することが出来ました。

常々感謝です。

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名古屋守山中央教室 「書く」          磯村 美樹

私は子どもの頃から想いを声にだして伝えることが苦手です。何か尋ねられると、

それだけでドキドキしてしまい、何も考えられなくなり、喉や胸がしめつけられた

ようになり、しまいには涙をこぼして、相手を困惑させてしまうことがしばしばあ

りました。

そんな私でしたが、自分の想いを書いて伝えることは楽にできました。

大人になった今でも「書く」ことは全く苦になりません。

日はこの「書」という文字を「のぼかん」で読み解き、「書く」ということは一体

どのような行為であるのかを読み解いてみたいと思います。


「書」

のぼかん六つの形分けでは直情の形となります。

自分の価値観に忠実であり、外にも内にも何時でもどこでも状況に関係なく自分の

スタイルを通す姿勢があるといえます。


一画目の「¬」の「一」で情報や圧力を受け止めた後、必要なものは取り入れ、い

らないものは排除します。そしてその右側に垂直におろす「❘」によりその内は革

新の質の展開となり、価値観としたことを直角的にきちんと展開します。

¬」の真ん中あたりに長い「一」を書くことにより、さらなる情報をしっかりと

受け取ると同時に、最初に受け止めた情報より取りこぼしたものも再度受け止めま

す。「¬」の底を閉じるように短い「一」を書き情報を絞り革新の質の方向に開い

た「ヨ」に似た空間を構築し、外からの圧力に影響を受けにくい空間の内側で、取

り入れた情報を自分らしさを大切に時間をかけて上下二つの世界に検証しては仕分

けていきます。

その下に少し空間を開けて「ヨ」とそりの合う短い「一」を書き「ヨ」の内容を客

観的に観察し、さらに一拍おいて長い「一」を書き、ここまで仕分けまとめてきた

情報に、一呼吸おいて取りこぼしがないかを確認します。

これまでの流れを全てまとめるように上から中心を貫く「|」を垂直にクロスさせ

これまで宙に浮いていた考えを固定します。固定されたことにより軸ができ、物事

を左右の判断性や上下の探求性、両面から捉えながら明確な意思を持ちます。

その意思としたことについて、少し空間を開けた位置に三方向が囲まれた「冂」を

書きこれまでの情報を要約し外からの圧力より守られた空間の中に入れます。空間

の真ん中に「一」を書くことにより、自分のこれまでの経験則に従って時間をかけ

て上下二つの世界に仕分けをします。それを「一」で閉めまとめ、ゆるぎのない表

現としますが、その内側の常に上から下へと考え続ける世界は外から見えない、ま

た内からも出せない世界であると観ます。

こうして「書」の文字は全体的に曲線を一切持たず直線だけで構成されており、直

線が平行に並んでいたり、直角に交わる様には生真面目さや律儀さ、公平さも窺え

ます。


まとめますと「書」の文字は、外からの情報を受け止め検証し、取り入れた情報は

内で公平にそして律儀に仕分けしながら、しっかりと意図する世界を確認する作業

を繰り返しながら考えを明確にし、さらにその考えを自分のスタイルで表現してい

く行為だといえますね。

実際に表現するまでに、自分の考えと外の情報を何度も確認できるところが、私に

とっては安心と感じるのかもしれません。


私は「書く」と、自分の中からどんどん想いが溢れてきます。その想いを整理し、

出来事と照らし合わせたり、考えたりしていくうちに清々しい気持ちになります。

「書く」の文字の中にある「|」が「宙に浮いた考えを固定し軸となる」とありま

したが、
この部分が私が「書く」時に感じている感覚にぴたりと当てはまり、文字

の成り立ちの面白さを感じ胸がときめきました。

文字は本当に奥深く、知れば知るほど親しみが増していきます。

時に考えるツールとして、時に相手を知るためのツールとして、様々な場面で役に

立つ「のぼかん」ですが、私にとっては「娯楽」のツールでもありそうです。

「のぼかん」と出会えて本当によかったです。

ありがとうございました。

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豊田中央教室  「常識」              飯川 智美 

肌寒い日が多くなり、冬の訪れを感じるこの頃です。体調を崩さないように過ごし

ていきたいですね。

さて、約半年以上が経過したコロナ禍の中で、先月から東京もゴートゥートラベル

に加わり、さらに日常が戻りつつあります。外出や外食に関しても、個人の価値観

の違いを感じ、それぞれの行動に責任を持つことを自然に学んだ期間でもあったよ

うに思います。仕事の様式も、テレワークが当たり前となり、飲食店などのキャシ

ュレス化やテイクアウト化など、私たちを取り巻く生活も変化しています。

私自身、親や先輩から教えられた、保障のある会社に勤め、家庭を持つことが幸せ

だということも、現在では、会社自体も不安定となり保障を他者に委ねることが全

てではないような気がしています。

10年前に、「常識」と言われたことは、今は当てはまらない現実があります。

では、常識とはどういうことなのでしょうか。そこで、「常識」の文字を、のぼか

ん的に、分析してみたいと思いますので、今月のテーマは「常識」とします。

辞書では「常識」とは、健全な一般人が共通に持っている。または持つべき知識や

思慮分別とあります。


「常識」

のぼかんの六つの形分けでは、攻撃の形となり、やりたい願望が先にあるのでやっ

てみてから学ぶという姿勢。やってみなければわからないとの発想となります。

次に字の理論でみていきます。


まず、先の情報より「丨」で方向性を決めた取り込みをしそれについて左右からの

「乀」と「丿」でいろいろな方向からの情報をも集約し、確固たる意思とします。

そのすぐ下に、3方向を囲んだ「冖」を構築することで、そこに集約した情報を反

映し、上からの更なる圧力を受けとめ、検証しながら自己のガードの中に必要なも

のだけを取り入れます。

「冖」の中の守られた情報を4方向を囲まれた「口」の中に、絞り込んでは要約し

考えを大らかにまとめていきます。再度空間を置き、「口」よりも、幅広い3方向

を囲まれた「冂」を置くことで視野を広げながら検証し、その中央部分へ「丨」を

下ろすことで、バランス良く更に明確な意思としていきます。

「常」の考えを「識」へ展開します。


まず「丶」で先程の「常」の考えをチェックしながら取り入れ、その下の「一」で

さらに現実の状況と合わせながら確認をし、さらに空間の下に短めの「一」を2回

繰り返すことで横から入る情報と合わせながらその意思を凝縮しチェックします。

その下に空間を持ちながら、4方向を囲んだ「口」を置くことで、それまでに得た

情報をこの1つの空間にまとめ、これにより過去の経験と合わせた考えを大らかに

まとめ溜めていきます。

「言」のまとめをさらに、「立」のアンテナ的要素で瞬時にチェックしながらその

内容を絞り内の空間に凝縮し、右にのびた下線の「一」で次への展開の準備をし、

その下に空間を持ちながら4方向を囲んだ「日」を置くことでその内で時間をかけ

ながらここまでの流れより選択した1つのテーマをじっくり掘り下げ考えます。

最後に、「立」の下の長めの「一」で今までの考えを確認しながら、右側の部分に

保守の質を有する「乀」をクロスさせることで、現状やルールと向き合いその先端

が上方向に跳ね上げることで、プライド高くまとめ、最後に「乀」のほぼ中央へ、

「丿」を下ろすことで締め確固たる意思とし、右上の「丶」で最終確認をします。


大まかに「常識」の文字をまとめると、先の情報より、方向性を決めて持ち、それ

についていろいろな方向からの情報を集約し、慎重に自分のペースで要約した考え

を、視野を広げながらも枠内で検証しバランス良く意思を得ては、貫きます。

その考えについて周囲からの情報も参考にしながら何度も検証したことを1つにま

とめ、更に方向性を定めたら自身のルールを大切にプライド高く揺るがない意思と

しまとめていきます。

つまり、「常識」とは、常に現状と向き合いながら、アップデートを繰り返すもの

であると同時に過去の経験も参考にし、横からの情報、つまり世論の情報も参考に

しつつ納得してはそれらの世界をまとめていくものであるといえます。

常識とは、その人の育つ時代や環境でそれぞれの価値観で構築されるものというこ

とがわかります。ですから、これが「常識」というものは存在しないともいえます

ね。


10
年前に「常識」と言われていたことが当てはまらなくなってきているように思え

た理由がここにあるのですね。

のぼかんでは、この世に生を得たすべての人それぞれに異なった個性があると名前

の文字を通して理解することができます。個性の中に存在するそれぞれの「常識」

をも理解し、さらにその可能性を広げるお手伝いが出来るよう精進して参ります。



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