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                       第80号  2010年8月1日更新


                          文字に観る不思議な世界


 

≪関西100寺社巡り  第52回 京都・海住山寺 ≫     

                                   関西のぼかん 小倉 光
 
             

                    海住山寺・五重塔 

                      
                     本堂   


                         

              
                    山門  
   


≪海住山寺≫
 

海住山寺(かいじゅうせんじ)は、京都府木津川市加茂町にある真言宗智山派の仏教

寺院。かつて恭仁京があった瓶原(みかのはら)を見下ろす三上山(海住山)中腹に位置

する。

山号は補陀洛山(ふだらくさん)、本尊は十一面観音。

聖武天皇が盧舎那仏像(東大寺大仏)造立工事の無事を祈るために建てたものと伝わる。

仏塔古寺十八尊第三番。


当寺の創建事情については必ずしも明らかではないが、寺伝では天平7年(735年)、 聖

武天皇の勅願により良弁(ろうべん、奈良東大寺の初代別当)を開山として藤尾山観音寺

という寺号で開創したという。

その後、保延3年(1137年)に全山焼失し、承元2年(1208年)、笠置寺の貞慶(じょうけい)

によって中興され、現在の山号と寺号に改められた。

貞慶は解脱上人とも称する平安時代末期-鎌倉時代初期の法相宗の僧で、南都仏教と

戒律の復興に努めた。海住山寺も法相宗に属し、近世まで興福寺(法相宗本山)の支配

下にあったが、その後真言宗に転じている。

 

五重塔 (国宝)

鎌倉時代(1214年)、裳階付、高さ17.10m、初重総間2.74m

建保2年(1214年)、貞慶の弟子である慈心上人覚真(藤原長房)が貞慶一周忌供養に

建立したもの。

屋外にある木造五重塔で国宝・重要文化財に指定されているものとしては、室生寺五重

塔に次いで日本で二番目に小さい。

この塔の特徴は初層内部に心柱がないことで、四天柱(仏壇周囲の4本の柱)に支えられ

た初層天井の上に心柱が立てられている。また裳階(もこし)をもつ五重塔は、海住山寺

以外では斑鳩の法隆寺に存在するだけである。