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           合格証授与式

 

8月10日、井上さん、後藤さん両名に初級科講師資格試験合格証をお渡しした。

本年6人目の初級科講師の誕生である。

 
ここまでの講師全員の感想として、『のぼかん』は、「難しくて、深くて、でも頑張ります。」

で共通している。


難しくて、申し訳ない気もしないではないが、どんな世界においても、短日で極められるよう

なものはなし、やろうと決めた原点を想い起こしながら、是非共頑張っていただきたいと願う

次第です。


「字の存在」は、社会に等しく認められており、その字の在りよう、形としての認識も共通し

ています。

この「字の在りよう、形としての認識の仕方」を学び、解き明かしていくのが、『のぼかん』

です。

『のぼかん』では、「字の成り立ち」は用いません。

 
あくまで、今目にする、認識する字の「形」を題材として考えるのです。


同時に、これらの字を用いて我々の「姓名」が、確立されます。

今社会問題化している戸籍への届け出で、そして住民登録をされる事により、その個人

の一生に、社会的認知が付加されていきます。

 

私達は命名により与えられた姓名を、文字通り私として、自他に宣言します。

 
この誰にも共通した、字の「形」の認識と、字を用いた「姓名」の価値を、『のぼかん』はベー

スに置きます。


これを応用していくと、私の再発見はもちろんの事、家族や、友人、知人、会社、組織での

人間関係の、有りようや、その意味等を知る事ができます。


この事を、「個性を知る事ができます。」として、皆さんにお伝えしています。

個性、すなわち、その人の完全なる全てを、という事ではなく、大まかなりの発想法を知る

事により、満たされる安心に気づいていただきます。

 
その人のある一部をあげつらうのではなくて、その一点だけを追求するのではなくて、逆に、

「大まかに理解する事」に務めてもらいます。


大まかなる世界には、長所もあれば短所もあります。それがまた視点を変えれば、長所が

短所とも映り、短所と決めつけていた事が長所だと気づきもするのです。

 
その変わりよう、解釈の幅が拡がる事により、実は大変な問題だと思っていた事が、ひょっ

とすると、すごく評価すべき事を含んでいるのだと知ったり、確信できるようになります。


これが「安心」する、という意味です。

 

今ある問題が解決をみない事には、到底心の安隠等ありえない、と考える人は、一つの

問題がおき、解決する、の繰り返しの中で、不安、安心をも繰り返すのです。

年令を重ねる度に、この世に絶対等あり得ない、一生は限られている。とは知っていても、

より絶対、完全に近いものに安心を求めようとし、人よりそれに近いのか、遠いのかだけを

日常の指針にしがちです。


世に絶対等はないとは知りつつも、その領域を目標とします。
 

その目標が究極であればある程、競い合い、いかに他より速く、多く手にいれるかを、モデ

ルとして映し出します。

その途上で、人生の中盤で、終盤で、我が身を振り返る事の少ない人は幸福なのでしょう。

それでもまだ、目指すものを持てる人も幸福なのでしょう。

 

生物のうち、複雑な心理を持ち、豊かな表現法を持つ人間としての一生という時間の中で、

迷いなき人生程祝福されるものはないのでしょう。

しかしそれでもそういう人は、希有な存在でしょう。



「求め、欲するには時間はあまりに長く、遅く。歩き印した道は、四季の移ろいほどの感激

もなく、やがて薄れては、時折の過去の呼びかけに目覚める」

 
この人生の途上の「安心」を伝えるのが『のぼかん』です。

人に勝つ方法や、人より上を目指す方法は、教え与えてやれませんが、その人の原点とい

うべき世界より、改めて見直し、人がいかに可能性を秘めたものであるかを知り、納得する

事により、その人となり、心の骨格を知る。

それが「究極の安心」たるとお伝えするのです。

 

未来の生存競争のテーマとは、過去の、相手を蹴落とし、ひきずり下ろし勝ち上がるもの

ではなく、理解に理解を重ねた上での、万民に賞賛されるものとなるのでしょう。

それは人類が、国や民族の違いを飛び越えて一つになって、目指すべきテーマと代弁され

るかも知れません。


人が人として、精いっぱいの主張をして、そして社会、世界、地球に貢献する。


一年一年全ての事象で、発展があり衰退があり、その様子は情報として、より精度を増し

て提供され続けていく。

これは止めようにも止められないものです。

 

私達の心も、もっともっとしなやかに、その拡がりを求めるべきかも知れません。

 
ここに、『のぼかん』の「源流」に集いし皆さんの、今後の御活躍と御健闘を祈念いたします。

 

                                              上 海州
 





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